絵本「80年前の明日と、80年後の今日へ~富岡せつさんが生きのびた あの日~」(2025年)


2025年7月28日。
青森空襲から今日で80年が経ちました。
このたび、青森空襲を記録する会発行の絵本「80年前の明日と、80年後の今日へ〜富岡せつさんが生きのびた あの日〜」の制作を担当させていただきました。
この本は、青森空襲の語り部として長年活動され、2020年に86歳で亡くなった富岡せつさんの体験談をもとに制作いたしました。
恥ずかしながら私は、この本の制作に携わるまで青森空襲のことをまったくわかっておらず、戦争に関しても、こんなことは思うべきでも書くべきでもないのですが
「戦争が起きても仕方がない。自分にはなんの力もないから、当然止めることなんてできないし、何もできないから、戦争や空襲があっても死ぬしかない。」と思っていました。
そんな私が今回のご依頼をいただいて一番最初に読んだのが、1972年に青森市が発行した「青森空襲の記録」という本でした。
そこに書かれている体験談があまりにも生々しく凄惨で、足が震え吐き気を催すほどで、読んだ後もしばらく呆然としてしまいました。
そして、このおぞましい光景を当時小学6年生だった富岡さんをはじめ、多くの子どもたちが見たのかと思ったら恐ろしくて涙が出ました。
そのときに初めて
「戦争が起きても仕方がない」ではなく「戦争を起こしてはいけない」
のだと、やっと理解できたのです。
それから今日まで、資料を読んだり、友人のご家族に取材させていただいたり、短い期間でしたが青森空襲について調べてきました。
しかし、たった3ヶ月調べただけのこんな浅い知識ではまったく足りず、説得力もなく、うまくまとめられない。私の力ではダメだと途方に暮れていました…が、なんと!
完成日まで残りわずかというタイミングで、小学校教員の経験があるクリエイターのくじかな子ちゃんが、文章監修のお手伝いをしてくれることになったのです。
丁寧に文章を組み立ててくれた彼女の存在に、今回とても励まされました。
タイトルもかな子ちゃんが考えてくれました。本当に心強く、ありがたかったです。
小学生向けのこの本は、戦争や空襲のことを「自分ごととして考えろ!」と乱暴に強いるような本にはならないよう気をつけながら、また、トラウマを植え付けるような恐い表現にはせず、こんな出来事があったということがきちんと伝わったらいいなと思い制作いたしました。
小学生のみなさんにはすこし難しい表現もあるかもしれませんが、読んでいただけたら嬉しいです。
この本は1冊1,600円で販売しております。
私もすこし在庫を持っておりますので、メールフォームよりお気軽にご連絡ください。
私の学びはまだ始まったばかりで、
やはり心のどこかに、自分には何もできないという思いがあります。
結局考えているフリをしているだけなのでは?とも思ってしまいます。
でも、そんな私でもこれならちょっとずつできるかも?と思いついたことがあるので、実行してみたいなと思っています。
戦争も空襲もリセットじゃない。
いやだよ、戦争は!
「80年前の明日と、80年後の今日へ〜富岡せつさんが生きのびた あの日」
編集・発行 / 青森空襲を記録する会
イラスト・デザイン / 豊川茅
文章監修 / くじ かな子
印刷 / ワタナベサービス株式会社。










